【サイゼリヤ】22年8月期 1Qの決算短信

先月になりますが、サイゼリヤ(7581)が1月12日、22年8月期・第1四半期の決算短信を発表しました。

売上高が33961百万円、EPSは50.22円、売上高は前期比で+3.6%でした。

通期の業績予想の修正はありませんでした。

2Qのガイダンスは売上高69300百万円、EPS96.73円です。

売上高は通年のガイダンスに対して28.0%なので、まずまずの決算内容です。

新型コロナウイルスはオミクロン株が猛威を奮っていますが、第2四半期のガイダンスは下方修正なしでした。

経営陣としては、オミクロン株による売上減も概ね想定内で収められるというメッセージだと解釈しています。

直近の株価の推移は、1月27日にマークした2533円の底値から切り返してきているような値動きです。

これまでの保有の狙い通り、コロナ禍に対応して経費削減を進めてきたレジリエンスは、アフターコロナで業績に大きく寄与すると期待しています。

【マネックス証券アクティブファンド】21年12月レポ

マネックス証券が肝いりで販売しているファンド、

マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)

の昨年12月の月次レポートを読みました。

サマリは以下の通りです。

昨年12月末時点で…

・基準価額は13,020円(前月比+3.2%)

・純資産総額は121.5億円(前月比+9.2%)

・株式組入比率

→12月末時点で、時価総額5000億円以下の投資先の企業数が26.6%(前月比−20.5%)

・資産構成比 株式:現金など=73:27

・ハイ・ウォーター・マークは13,887円

【寸評】

純資産総額は減って前月比-9.2%でした。

基準価額も前月比プラスでしたが、1月になって下落しています。

これは株式市場全体のパフォーマンスに引っ張られたβ部分のはずなので、問題ではないでしょう。

株式組入れ比率は、時価総額5000億円の企業が26.6%。

これは前月比−20.7%で、ポートフォリオをかなり入れ替えたことが伺えます。

今回の月次レポートでは冒頭に、トップの松本大氏が1年間の振り返りを寄せています。

ジャフコへのエンゲージメントとNIPPOへの提言を、ファンドが具体的に動いた事例として挙げていました。

ファンド運用状況の報告では、NIPPOへの提言を総括していました。

結果的に親会社(エネオス/買収にはGSが関与)の株主価値を重要視しているとはいえないTOB価格による買収は阻止できなかったが、大手グローバル投資家3社は自分たちに賛同してくれた…とまとめています。

アクティビストファンドも本気で今回のTOB価格を変更できるとは思っていなかったはずで、「言うべきことはいって大手グローバル投資機関も賛同した」という一定のオーソリティーを得られただけでも十分というところでしょう。

市況につられてまだ基準価額が下がるようなら、同ファンドに興味のある投資家には購入のチャンスがやってくるかもしれません。

レポートはこちら

※私は同ファンドを1万円ぶん、保有しています。

タナベ経営とダイニチ工の東証移行先

東京証券取引所はきのう11日、4月の再編にあたって上場企業3777社の移行先を公表しました。

私は昨年、タナベ経営とダイニチ工業が最上位のプライム市場に編入するため、条件の一つである時価総額100億円以上をキープするために株価対策を打ってくるはずだと目をつけました。

答え合わせとして、この2社の移行先を見てみます。

☆タナベ経営 プライム市場

☆ダイニチ工 スタンダード市場

タナベ経営はプライム市場、ダイニチ工はスタンダード市場でした。

ダイニチ工に関しては予測を外しました。

私は現在、タナベ経営300株保有しています。

こちらも株価が狙い通りに上昇したわけではなく、中・長期目線での保有に切り替えています。

上々企業3777社の移行先リスト一覧はこちら

【マネックス証券アクティブファンド】21年11月レポ

マネックス証券が肝いりで販売しているファンド、

マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)

の昨年11月の月次レポートを読みました。

サマリは以下の通りです。

昨年11月末時点で…

・基準価額は12,617円(前月比-5.8%)

・純資産総額は111.2億円(前月比-3.4%)

・株式組入比率

→9月末時点で、時価総額5000億円以下の投資先の企業数が47.1%

・ハイ・ウォーター・マークは13,887円

【寸評】

純資産総額は減って前月比-3.4%でした。

年末をにらんで利益確定売りが多めに出たのかもしれません。

株式組入れ比率は、時価総額5000億円の企業が46.3%。

これは前月比−0.8%で、ほぼ変わりなしです。

ファンド運用状況の報告では、対話相手のイニシャルトークの後、企業のガバナンス体制についての記載がありました。

監査役設置会社と指名委員会等設置会社の2つを比べて、後者の方がより優れて高度な統治方法だと主張しています。

ちょっとした勉強になるので、興味のある方はのぞいてみても良いかと思います。

レポートはこちら

※私は同ファンドを1万円ぶん、保有しています。

【ミズホM】現在地点をチェック

私はコロナ関連銘柄で、コロナの検査試薬を製造・販売するミズホメディー(4595)を保有しています。

オミクロン株が世界で流行の兆しを見せており、株価が反転モードに入りつつあります。

今後を展望するために、ここでは主な数字をチェックしておきます。

☆ミズホメディー 12月7日時点の主な数字

・株価 2575円

・PER 5.12倍(21年12月期の会社予想をベース)

・EPS 481.74円(同上)

・配当利回り 5.88%

現在の株価は、今期の業績予想をまだ織り込み切っていない水準に見えます。

PERしかり、配当利回りも高配当銘柄のスクリーニングで上位に顔を出すところです。

株価は、9-10月は3100~3200円台でした。

このあたりを目指しつつ、株価は引き続き反発するのでは…と見ています。

【マネックス証券アクティブファンド】21年10月レポ

マネックス証券が肝いりで販売しているファンド、

マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)

の10月の月次レポートを読みました。

サマリは以下の通りです。

10月末時点で…

・基準価額は13,391円(前月比-0.8%)

・純資産総額は115.1億円(前月比+1.2%)

・株式組入比率

→9月末時点で、時価総額5000億円以下の投資先の企業数が46.3%

・ハイ・ウォーター・マークは13,887円

【寸評】

純資産総額は前月比+1.2%と堅調でした。

株式組入れ比率は、時価総額5000億円の企業が46.3%。

これは前月比−4.1%で、銘柄をいくつか組み替えたようです。

ファンド運用状況の報告では、投資先であるジャフコが22年3月期2Qに上限150億円の自社株買いを表明したことを紹介しています。

同社との対話は良好で、今回の自社株買いもファンドからの助言もあったことを示唆するようなコメントです。

こうしたアクティビストらしい動きに丸ごと乗っかれるのが、このファンドの特長です。

投資を検討してみたい方は、過去のものも含めてレポートを一読してみると良いかと思います。

レポートはこちら

※私は同ファンドを1万円ぶん、保有しています。

【タナベ経営】22年3月期 中間決算

先週の12日、タナベ経営(9644)が22年3月期の中間決算を発表しました。

売上高は4,536百万円、EPSは12.57円、売上高成長率は+13.6%でした。

22年3月期のガイダンスは変更なく、売上高10,200百万円、EPS33.09円、売上高成長率+10.7%です。

コンセンサス予想が出ていないので株価の動きを読みづらい銘柄ですが、決算内容はわるくありません。

来年4月の東証再編で、同社はプライム市場入りにリーチをかけています。

プライム市場編入の条件の一つに、時価総額100億円以上があります。

12日時点で同社の株価は740円、時価総額は約130億円です。

私は増配などで株価を上げてダメ押しを狙ってくるのではないかと読んでいるのですが、今回の決算発表のタイミングではそうした動きはありませんでした。

2Qでは一時期、石炭火力発電所のバイオマスへの用途転換を検討していると報じられて、株価が大きく上昇しました。

再生可能エネルギーは国策としても重点強化分野といっていいので、今後もポジティブ材料が出てくることを期待できそうです。

今回の決算短信でも懸念材料が出てこなかったので、継続保有します。

【イーレックス】22年3月期 中間決算

きのう11日、イーレックス(9517)が22年3月期の中間決算を発表しました。

売上高は82,690百万円、EPSは73.06円、売上高成長率は+74.8%でした。

22年3月期のガイダンスは変更なく、売上高158,500百万円、EPS110.23円、売上高成長率+11.7%です。

売上高の通期ガイダンスに対する進捗率は52.2%です。

売上高は前年同期比で+74.7%と、通期ガイダンスに対する進捗率を上回っています。

補足資料には「8-9月は冷夏で予想より売上高が下回った」とありましたが、それでこの経営成績なら上々でしょう。

2Qでは一時期、石炭火力発電所のバイオマスへの用途転換を検討していると報じられて、株価が大きく上昇しました。

再生可能エネルギーは国策としても重点強化分野といっていいので、今後もポジティブ材料が出てくることを期待できそうです。

今回の決算短信でも懸念材料が出てこなかったので、継続保有します。

【静岡銀行】22年3月期 2Q決算

きのう9日、静岡銀行(8355)が22年3月期の2Q決算を発表しました。

経常収益は116,237百万円、EPSは46.33円、経常収益前年同期比-0.6%でした。

22年3月期のガイダンスは変更なく、経常収益62,000百万円、EPS80.07円、経常収益の前年比−2.1%でした。

経常収益の前年同期比は-0.6%で、通期業績のガイダンス-2.1%よりは上回っていました。

「可もなく不可もなくよりはちょっとだけ良いかな」という印象の決算です。

地銀再編の流れの中では勝ち組筆頭格となる企業だという見方は変わらないので、継続保有します。

【ミズホM】21年12月期 3Qの決算

きのう8日、ミズホメディー(4595)が21年12月期・第3四半期の決算短信を発表しました。

売上高はガイダンス10576百万円、EPSはガイダンス428.51円、売上高成長率は前期比で+324.5%でした。

また、通期の新ガイダンスは上方修正で、売上高13062百万円、EPS481.74円、売上高成長率+210.6%が提示されました。

配当金は期末配当が60円→95円の増配が発表されました。中間配当金50円とあわせて、年間配当金は145円になります。

通期業績予想のコンセンサスは、売上高12000百万円、当期純利益3800百万円(EPSで399.0円)、売上高成長率+185.4%です。

通期予想のコンセンサスに対して、売上高〇、EPS〇、売上高成長率〇です。

業績発表の数字は、今回も申し分なく良い内容でした。

新型コロナウイルスの感染を見きわめる全自動遺伝子解析装置「スマートジーン」および専用試薬「スマートジーン SARS-CoV-2」の需要が引き続き旺盛で、業績拡大をけん引しています。

1Qは18万テスト、2Qは40万テスト、3Qは41万テストを出荷しました。

昨日は取引時間中の正午の発表を受けて、後場で株価は急落しました。

引け値は前日比−11.91%の2271円でした。

新型コロナウイルスは目下、感染者数が急減しています。

コロナワクチンの接種率が国内で80%くらいまできており、今後も上下を繰り返しつつも着実に感染拡大を抑えていける流れになりそうです。

株価急落はこうした明るい未来を織り込みにいって、検査試薬も需要が減っていくことを予言しているのかもしれません。

とはいえ、目先の株価下落は行き過ぎだと判断します。

私は昨日、@2292円で100株を追加購入しました。

継続保有で引き続き銘柄を観察していきます。