【ミズホM】22年12月期 2Q決算短信

ミズホメディー(4595)がきのう10日、22年12月期の2Q決算短信を発表しました。

売上高はガイダンス7110百万円に対して7313百万円、EPSは同319.34円に対して336.37円、売上高成長率は前期から会計基準を変更しているため省略します。

増配も発表されて、期末配当が95円→130円。
通期では145円→190円と+31%の増配になりました。

通期ガイダンスは上方修正されて、売上高11959百万円→14503百万円、EPS482.76円→630.11円でした。

きのう9日には場中に決算短信が発表されて、終値は前日比-1.5%でした。

今回の決算短信の発表では、業績予想を上方修正した理由は「コロナの感染の第6波で検査試薬キットが想定超で販売されたため」としています。

7月から発生している第7波は、新たな業績予想には織り込まれていません。

第7波は過去最大級の感染拡大となっており、3Qではさらに業績予想が上方修正されるはずです。

私はいったん継続保有しますが、11月の3Q決算短信まで待たずに売却も視野に入れています。

【サイゼリヤ 22年8月期】3Qの決算短信

サイゼリヤ(7581)が13日、22年8月期・第3四半期の決算短信を発表しました。

売上高が107,346百万円、EPSは134.35円、売上高成長率は前期比で+12.6%でした。

通年の業績予想は変更なく、売上高148,000百万円、EPS158.36円です。

売上高はガイダンス106,043百万円をわずかながら上回ったので、まずまずの決算内容でした。

7月に入って新型コロナウイルスは第7波の感染拡大が発生しています。

外食産業にとっては客足が鈍る逆風のため、サイゼリヤも通期ガイダンスをクリアできるか微妙になりそうです。

私は長期的にはコロナは収束すると思っているので継続保有します。

瞬間風速的に大きく株価が下落するときがあれば、買い増しも視野に入れています。

【マネックス証券 アクティブファンド】22年5月レポート

マネックス証券が肝いりで販売しているファンド、

マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)

の5月の月次レポートを読みました。

サマリは以下の通りです。

5月末時点で…

・基準価額は12,932円

・純資産総額は152.9億円

・株式組入比率

→5月末時点で、時価総額1兆円超の投資先の企業数が36.9%

・資産構成比 株式:現金など=9:1

・ハイ・ウォーター・マークは13,887円

【寸評】

純資産総額はこの2カ月間、横ばいで推移しています。

今月のレポートには製造業A社のトップ経営陣と対話して、同社の政策保有株の一部売却が実現したとありました。

全体的には、大きな動きのなかった1カ月間だったようです。

レポートはこちら

※私は同ファンドを1万円ぶん、保有しています。

ミズホMの上値を占う

新型コロナウイルスの抗原検査キットを手がけるミズホメディー(4595)が先週24日、株価が8.3%上昇しました。

当面の上値はどこまでいけそうか、当たらぬも八卦で占ってみます。

☆現状

・株価 2567円(6月27日の終値)

・配当利回り 5.6%(年間配当145円)

ミズホMを考える上で、私は配当利回りに着目しています。

5%台後半の利回りは、投資家にとってはインカムゲイン狙いとしてもかなり魅力的な水準だと思います。

同社は決算見通しのガイダンスを発表する際、期首は保守的な数字を出してくる傾向があります。

今期、年間配当は145円。

これは前期比で△10円です。

ここからはヤマ勘の類になりますが、私は同社は「前期と同額の年間配当155円を出すアテはついている」のではないかと見ています。

よっぽど期中の業績見通しが悪化しない限り、どこかのタイミングで10円の増配を発表する…というシナリオを描いています。

もしそうなって年間配当155円になれば、現在の配当利回り5.6%を実現する株価は、

155円÷5.6%=2,767円

になります。

この株価2,767円は、現在の株価2,567円からは、

7.8%のアップサイドの余地がある(2767/2567)

ということになります。

こうした期待を市場が織り込んで、この水準に株価が近づいていくとすれば…

市場の外的環境をいったん脇に置いておけば、私は「ミズホメディーは配当利回りを手がかりに7-8%のアップサイドの余地がありそう」という見立てを頭に入れておこうと思います。

【タナベ経営】22年3月期の決算

タナベ経営(9644)が13日、22年3月期の通期決算を発表しました。

売上高はガイダンス10,200百万円に対して10,572百万円、EPSはガイダンス33.09円に対して35.06円、売上高成長率はガイダンス10.7%に対して14.7%でした。

23年3月期のガイダンスは新たに売上高11,250百万円、EPS37.13円、売上高成長率6.4%が提示されました。

アナリストのコンセンサスがないのでガイダンスとの比較になりますが、売上高・EPS・売上高成長率とも会社予想を超えました。

決算発表後、株価は上昇基調です。

おととい18日には取締役会があり、完全子会社のタナベコンサルティングを吸収分割して、純粋持ち株会社体制に移行することを決議しました。

同社が発表した文書内では、吸収分割の目的として「東証プライム上場企業に求めれるトップマネジメント体制を志向」とあります。

同社は東証プライムにカテゴライズされていくことを強く意識していることが伺えます。

そうした経営方針がある間は、業績の推移から見ても攻めの経営・上げ潮の展開を期待できると思います。

【イーレックス】22年3月期 通期決算

先週の13日、イーレックス(9517)が22年3月期の通期決算を発表しました。

売上高はコンセンサス205,600百万円に対して230,502百万円、EPSは163.44円、売上高成長率は+62.5%でした。

23年3月期のガイダンスは新たに売上高205,600百万円、EPS135.45円、売上高成長率△10.8%が提示されました。

コンセンサスを上回る成長で、週明けのきのう16日は株価がストップ高となりました。

決算補足の説明資料では、高圧小売の電力販売量が前年比+97.3%とほぼ倍増の4614GWhとなるなど順調な成長を伺うことができました。

3カ年の中期経営計画では25年3月期に売上高332,500百万円を掲げました。

これは22年3月期から+44.3%の成長となります。

再生可能エネルギーの推進は引き続き国策となっており、当面は追い風の経営環境になりそうです。

期待が持てる銘柄なので継続保有します。

【ミズホM】22年12月期 1Q決算

ミズホメディー(4595)が9日、22年12月期の1Q決算短信を発表しました。

売上高は4188百万円、EPSは201.28円、売上高成長率は前期から会計基準を変更しているため省略します。

配当金は期末配当が102円→145円と+42%の増配が発表されました。

第2四半期のガイダンスは売上高7110百万円、EPS319.34円が提示されました。

第1四半期はガイダンスに対して売上高が+41.0%でした。

(EPSと売上高成長率は会計基準の変更により前期比なし)

決算内容が好感されて、翌10日には株価が大きく上昇しました。

決算短信資料では好業績の理由を「新型コロナウイルスのオミクロン株によって新規感染者数が高止まりして、遺伝子検査キットのスマートジーンSARS-CoV-2の需要が予測を大きく上回ったため」としています。

21年12月期は保険点数の引き下げの影響で業績・株価とも下がりましたが、今回はその影響を吸収する好調ぶりを見せた形です。

まだ上値の余地もありそうなので、私は継続保有します。

円安インバウンド銘柄 まとめ

円安がどんどん進んでいますが、私はコロナ禍の出入国制限が緩和されたとき、インバウンド銘柄に恩恵があるのではないかと見ています。

ブログでは円安インバウンド銘柄として、ホテル経営を手がける3社を分析しました。

今回はそのまとめです。

①東祥(8920) 〇

ABホテル。スポーツクラブも経営していて、アフターコロナ銘柄として有力。

企業の成長力も見込める

②帝国ホテル(9708) 〇~△

株価上昇が見込めるのはコロナ禍になる前の2000円台か。

ブランド力は日本屈指で、コロナ後は業績回復するのは確実。

③ロイヤルホテル(9713) △~✕

コロナ後は業績が回復するだろうが、企業の成長力に疑問符がつく。

コロナが早く収束して、また海外旅行の往来が自由にできる日がくるといいなと思います。

【ロイヤルホテル】円安インバウンド銘柄③

円安がどんどん進んでいますが、私はコロナ禍の出入国制限が緩和されたとき、インバウンド銘柄に恩恵があるのではないかと見ています。

円安インバウンド銘柄として、ホテル経営を手がける3社を取り上げます。

今回は個別企業の分析の第3回としてロイヤルホテルを取り上げます。

【③ロイヤルホテル(9713)】

☆直近の業績

・売上高(百万円)

19年3月期 40,884

20年3月期 37,601

21年3月期 15,638

22年3月期 ガイダンス 16,900/3Qの進捗率は71.9%(12,143)

☆寸評

新大阪ホテルを起源とする高級ホテル「リーがロイヤルホテルグループ」を経営しています。

業態としてコロナ禍が直撃して、21年3月期は前期比で4割ほどまで落ち込みました。

22年3月期の売上高ガイダンスは前期比プラスですが、3Qまでの進捗が71.9%なので未達になりそうです。

経営成績を見て気になったのは、売上高が21年3月期までで10期連続減となっていることです。

財務状態もコロナ禍の資金繰りを融通するため、三井住友銀行系の事業再生ファンドに優先株を発行したり借入金を増やすなど、防戦にあえいでいる印象です。

総合的に見てコロナ前から経営状況は下り坂だったといえます。

企業の本源的な成長力および財務基盤を比較するなら、アフターコロナの投資先としては前2回で取り上げた東祥、帝国ホテルの方が分が良さそうです。

【帝国ホテル】円安インバウンド銘柄②

円安がどんどん進んでいますが、私はコロナ禍の出入国制限が緩和されたとき、インバウンド銘柄に恩恵があるのではないかと見ています。

円安インバウンド銘柄として、ホテル経営を手がける3社を取り上げます。

今回は個別企業の分析の第2回として帝国ホテルを取り上げます。

【②帝国ホテル(9708)】

☆直近の業績

・売上高(百万円)

19年3月期 58,426

20年3月期 54,558

21年3月期 22,051

22年3月期 ガイダンス 28,500/3Qの進捗率は76.2%(21,725)

☆寸評

1890年、日本を代表する高級ホテルです。

業態としてコロナ禍が直撃して、21年3月期は前期比で売上高が4割ほどにまで落ち込み、11,710百万円の営業損失を計上しました。

コロナの影響は今期も続くと見込んでおり、ガイダンスでは営業損失11,200百万円としています。

最近は旅行の宿泊客がいないのを少しでも穴埋めするため、30泊の1カ月間滞在プランなどを打ち出して注目を集めたりしています。

コロナ前の2019-20年間、株価は2000円台で推移していました。

現在の株価は1800円台。

アフターコロナ銘柄としては、堅く見て10%ほどの上昇余地があります。

円安によるインバウンドが期待されれば、さらに上値も見えてくるでしょう。

何といっても日本屈指の高級ホテルの看板があるので、復調自体は十分に期待できます。

少し懸念があるとすれば、21年12月時点で利益剰余金が38370百万円となっています。

21年3月期は当期純損失が14,363百万円でした。

無借金経営といまの財務基盤は健全ですが、数年スパンでコロナモードが続くようだと赤字によるフトコロ事情は心もとなくなってきそうです。