【関西みらいFG】第2四半期の決算

きのう10日、関西みらいFG(7321)の21年3月期・第2四半期の決算短信が発表されました。

EPSが14.32円、経常収益が89229百万円、経常収益は前期比で-4.9%でした。

同日、同社はりそなHDの完全子会社となることを発表しました。りそなとの株式交換による完全子会社化です。

これに伴い、りそなは同社のTOBを実施します。買付価格は500円で、完全子会社化の報道がされる前の株価405円に対して23.4%のプレミアムがつきます。

関西みらいFGからのリリースはこちら

私は菅首相が唱える地銀再編のテーマ株として、9月に関西みらいFGを購入しました。

今回はもともとの親会社だったりそなHDの完全子会社化になるということなので、狙いとは違った形になりました。

それでも大きく見れば銀行再編という動きの中での株価上昇を享受できたので、満足しています。

関西みらいFGについてはTOBに応じて売却しようと思います。

バイオンテック 今週をどう過ごすか

私が保有する新型コロナウイルスのワクチンを開発するバイオンテック(BNTX)は、国内外の投資家から動向を注目されています。

同社は現在、ワクチンの効果を検証する第3臨床試験(最終段階)をしており、11月第3週にその結果を発表するとしています。

株価は「効果あり」なら高騰、「効果なし」なら暴落という見通しです。

今週は11月2週目、いよいよ問題の第3週にリーチがかかりました。

第3週の初日にワクチンの効果見通しが発表されると想定するなら、「結果が分かるまでの売買期間」は本日を含めて5営業日です。

私は先週、米国市場が米大統領選の決着を織り込んで上昇一途のムードになっていることもあり、バイオンテックを持ち越しました。

現在は含み益になっていますが、さらに上を狙うか手じまいするかを判断する時期だと認識しています。

売却のタイミングを図るために個人的に意識したいポイントは以下の通りです。

・売却を判断できる時間は5営業日しかない

→上にも下にも1日で大きく振れれれば、その価格がゴールとなっておかしくない

もし来週、ワクチンに効果ありという試験結果が発表されれば、株価は高騰すると思います。

ただ、そうなるかは現時点では当然分からないわけで、今週に全株を売却しても、「やっぱり持っておけばよかった」という後悔だけはしないようにしたいと思います。

暴落するおそれがあるというリスクについても、投資金額でコントロールして「泣いても諦めがつく」くらいに留めるつもりです。

他ならぬお金のことなので、こうした心構えや「諦め」こそが一番難しいのですが…

京阪神ビとTOBについて

私がこのブログを始める以前から保有していたオフィスビル管理の京阪神ビルディング(8818)がおととい4日、アクティブファンドからTOBを受けました。

動いたのは旧村上ファンドの流れをくむストラテジックキャピタルで、公開買付価格は1株1900円です。

ロイターの記事はこちら

これを受けて、きのう5日に京阪神ビは+13.8%の2138円まで買われました。

TOBについては、

・買い付け期間は5日から12月17日まで

・買い付け予定数は1020万6100株で、下限も同数

私の保有状況は以下の通りです。

京阪神ビ 2138円 / 200株 / 427,600 / +278,800 / +187.36%

(現在値 / 保有数 / 時価評価額 / 評価損益額 / 評価損益率)

私は京阪神ビを数年前に購入しました。配当を目当てとした長期保有です。

大坂の場外馬券売り場やデータセンターを保有・管理しており、業績は非常に手堅いです。

この1、2カ月、株価が急伸していたので「何だろう?」とは思っていました。

「菅首相になってIRの大阪関連銘柄として注目されている」という解説記事もありましたが、個人的にはしっくりきていませんでした。ストラテジックキャピタルが水面下で株式取得を進めていたのだとすれば、すんなり理解できます。

TOBに関しては銘柄保有者の鉄則通り、すぐには市場で売却せず、TOBの進捗をじっくり見極めます。引き続き継続保有してもOKなので、私自身は今回のTOBに応じなくてもいいと考えています。

【GMOペパボ】第3四半期の決算

きのう4日、GMOペパボ(3633)の20年3月期・第3四半期の決算短信が発表されました。

EPSが119.64円、売上高が8293百万円、売上高成長率は前期比で+24.0%でした。

通期の連結業績について、同社は上方修正を発表しました。

売上高 9600百万円→10800百万円

営業利益 829百万円→920百万円

EPS 104.13円→104.10円

営業利益はコンセンサス848百万円に対して+8.5%、EPSは微減となっています。

EPSは前期の104.11円も下回るという見通しです。

この“上方修正”をどう捉えるか?

営業利益がコンセンサスを上回ったことを評価するのか、EPSが会社発表より下回ったことを見とがめるのか。

私は後者を取ります。

きのう4日には決算期待で+11.8%と相当分の上昇を織り込んだはずなので、きょうの株価は下がると予想。

【再生可能エネ②-4】企業分析<ウエストHD>

先日、菅首相が所信表明演説で「2050年、温室効果ガスゼロの脱炭素社会を目指す」と宣言しました。

政策関連銘柄のテーマとして「再生可能エネルギー」が注目されそうです。

このブログでは私なりにテーマ研究をします。

第2回「企業分析」、4回目はウエストHDです。

☆ウエストHD(1407) ジャスダック

・2006年創業、広島市西区、代表:江頭栄一郎、資本金:20億円

・事業:太陽光発電の工事、電力小売りも

・売上高 20年8月期は619億円

・当期純利益 20年8月期は44億円

・再生可能エネルギー事業について

太陽光発電を専門とする「ソーラーカンパニー」。住宅、事業所、工場などへの太陽光発電パネルの取付&メンテナンス、地方自治体と協業しての地域創生事業、省エネコンサル、売電、メガソーラーの施工・販売など。

・寸評

【評価】☆☆☆☆(5点満点)

「ソーラーカンパニー」の通り名どおり、太陽光発電を専門とする分かりやすいビジネスモデルです。

ソーラーパネルの取り付けをメインに関連事業まで手広く展開しています。国内の太陽光発電事業では最も仕事が集まる企業であり、政府の助成金などが予算化されたときも多額を取り込めるはずです。

株価は5月からほぼ半年間で2倍近くまで急上昇しています。それでも21年8月期の決算予想に対してのPERは22-23倍で、まだ飛び乗る余地はあると思います。

気になるのは直近の20年8月期で、前年の売上高を下回ったことです。私は数期に渡って増収を続けている成長企業に好んで投資するので、成長トレンドという面で二の足を踏みます。

全体的には有望な企業だと思います。市場全体がマクロ要因で大きく下げたときに、買いの好機が出てくるかもしれません。

参考:ウエストHDの企業サイトはこちら

【再生可能エネ②-3】企業分析<レノバ>

先日、菅首相が所信表明演説で「2050年、温室効果ガスゼロの脱炭素社会を目指す」と宣言しました。

政策関連銘柄のテーマとして「再生可能エネルギー」が注目されそうです。

このブログでは私なりにテーマ研究をします。

第2回「企業分析」、3回目はレノバです。

☆エフオン(9519) 東証一部

・2000年創業、東京都中央区、代表:木南陽介、資本金:22億円

・事業:再生可能エネルギーの発電、開発・運営

・売上高 20年3月期は194億円 4期連続で前年比プラス

・当期純利益 20年3月期は8億円

・再生可能エネルギー事業について

太陽光発電、バイオマス発電、風力発電、地熱発電などの発電所を開発、運営・管理、売電も行う。発電所は太陽光11、バイオマス1が稼働中。バイオマス・風力・地熱は21年以降10カ所以上が稼働予定。海外プロジェクトではベトナムで風力発電に投資。

・寸評

【評価】☆☆☆(5点満点)

国内の再生可能エネルギー事業者では、最も有名な企業の一つです。

電源が太陽光・バイオマス・風力・地熱とすべて扱っている上、発電所から小売までの上下流で事業を展開しているので、政府が再生可能エネルギーの助成金を予算組みしたら、全面的にその恩恵を取り込めそうです。

売上高も順調に伸びているので、事業の成長性も及第点以上だと思います。

ただし、現時点で株価が相当に高い水準まできています。

21年3月期の決算予想の数字ベースでPERが100倍を軽く超えているので、いつ大きな調整が入ってもおかしくない状況です。

事業の全体像には魅力がありますが、私は同業でPERがもっと低い企業への投資を優先して検討します。

参考:レノバの企業サイトはこちら

【再生可能エネ②-2】企業分析<エフオン>

先日、菅首相が所信表明演説で「2050年、温室効果ガスゼロの脱炭素社会を目指す」と宣言しました。

政策関連銘柄のテーマとして「再生可能エネルギー」が注目されそうです。

このブログでは私なりにテーマ研究をします。

第2回は「企業分析」。2回目はエフオンについてです。

☆エフオン(9514) 東証一部

・1997年創業、東京都中央区、代表:島崎知格、資本金:23億円

・事業:省エネコンサル、木質バイオマス発電

・売上高 20年6月期は122億円 5期連続で前年比プラス

・当期純利益 20年6月期は18億円

・再生可能エネルギー事業について

現在、木質バイオマス発電所を4基保有(日田、豊後大野、白河、壬生)。和歌山・新宮で第5基を建設中で、22年から稼働予定。2基が稼働する九州では電力小売の事業を再開予定。

・寸評

【評価】☆☆☆☆(5点満点)

私が以前、保有していた銘柄です。

事業が「木質バイオマス発電所の操業」と分かりやすく、売上高・売上原価・販管費などが決算書ベースで見える化されています。

基本的には発電所の稼働や燃料の木質チップの仕入が安定化してくれば収入↑、支出↓となるはずで、成長のイメージを描きやすいです。

中・長期的なリスクとしては「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT制度)の価格下落」「発電所を操業できなくなるアクシデント」「木質チップの仕入コスト増加」などが考えられます。

政府が補助金を出しているFIT制度については、エフオンに限らずほかの企業も制度変更の影響を受けるものです。

エフオンの株価はここ数年、大きく下落を繰り返しています。私が保有していたときはたまたま上昇トレンドだったので売却益を得られましたが、投資家にとっては長期保有するのに胆力を試される銘柄だと思います。

エフオンは、投資家向けの資料開示や中期経営計画の見通しが誠実だという印象があります。再生可能エネルギーのテーマ株としては、私もまたタイミングがあれば購入したい銘柄のひとつです。

参考:エフオンの企業サイトはこちら

【再生可能エネ②-1】企業分析<タクマ>

先日、菅首相が所信表明演説で「2050年、温室効果ガスゼロの脱炭素社会を目指す」と宣言しました。

政策関連銘柄のテーマとして「再生可能エネルギー」が注目されそうです。

このブログでは私なりにテーマ研究をします。

第2回は「企業分析」。1回目はタクマについてです。

☆タクマ(6013) 東証一部

・1938年創業、兵庫県尼崎市、代表:南條博昭、資本金:134億円

・事業:ごみ焼却炉・水処理。バイオマス発電

・売上高 20年3月期は1345億円 7期連続で前年比プラス

・当期純利益 20年3月期は74億円

・再生可能エネルギー事業について

バイオマス発電プラントの建設をしている。20年3月期は中国木材株式会社から2件を受注。22年に広島県呉市、23年に宮崎県日向市に建設予定。受注金額は「?」

・寸評

【評価】☆☆(5点満点)

再生可能エネルギー事業としては「バイオマス発電の建設」の国内最大手というポジション。極めて専門性の高い事業ですが、プラント建設の受注金額が公開されている資料からは分かりませんでした(私が見落としているだけかもしれませんが)。

メイン事業のごみ焼却プラントよりは売上高が低く、「成長分野の有望な新規事業」という位置づけだと思います。

再生可能エネとしての売上高の規模が見えてこないので、私は積極的な投資対象としては検討しません。

参考:タクマの企業サイトはこちら

【再生可能エネ①】個別銘柄

おととい26日に臨時国会が召集され、菅首相が所信表明演説で「2050年、温室効果ガスゼロの脱炭素社会を目指す」と宣言しました。

今後の政策関連銘柄のテーマとして「再生可能エネルギー」が注目されると思います。

このブログでも数回に分けて、テーマ研究しようと思います。

第1回は「再生可能エネルギーの個別銘柄」

ざっと調べてみたところ、以下の企業たちが直接的な事業をしています。

☆再生可能エネルギー事業、バイオマス発電

・タクマ(6013)

・エフオン(9514)

・イーレックス(9517)

・レノバ(9519)

イーレックスは私の保有銘柄です。

☆太陽光発電

・ウエストHD(1407)

・サニックス(4651)

省エネ事業

・グリムス(3150)

になります。

菅首相が所信表明演説の目玉として発表したので、今後は公的助成金の流入も十分に考えられます。

ここに挙げた個別銘柄は、時間のあるときに一つずつ調べてみようと思います。

マネックス証券アクティブファンドの9月レポ

マネックス証券が肝いりで販売しているファンド、

マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)

の9月の月次レポートが出ました。

サマリは以下の通りです。

9月末時点で…

・基準価額は1万406円(前月比+0.8%)

・純資産総額は39.4億円(同+3.1%)

・66社に投資

→そのうち1/3の22社が、時価総額1兆円以上の大企業

基準価額は前月比+0.8%とほぼ横ばいでした。

レポートの「ファンド運用の状況」では、以下の記述が目を引きました。

『今月はバリューリバーサルを意識し、非製造業Dを組み入れていたところ、米国の著名投資家による株式保有報道があり、短期間に10%以上のリターンを上げました。』

例によってイニシャルトークとなっていますが、非製造業Dは5大商社のどれか、米国の著名投資家はウォーレン・バフェット氏で間違いないでしょう。

この記述の限りでは、ファンドが商社株を継続保有しているのか売却済みなのかは分かりません。

日本市場は9月は堅調な地合いだったので、基準価額の推移は“なり”だろうという印象です。

同ファンドの動向は来月以降もブログで取り上げていきます。

※私は同ファンドを1万円ぶん、保有しています。

参考:過去記事

7月

8月