【競馬】きょうはGⅡ中山記念

きょう26日(日)の中央競馬はGⅡ中山記念(中山11R)があります。

GⅠ馬は①ダノンザキッド、⑤シュネルマイスター、⑫スタニングローズがエントリー。

この3頭から本命を選ぶならシュネルマイスターです。

前走のチャレンジCを勝っている⑥ソーヴァリアントに人気が集まっていますが、シュネルマイスターの実績に期待しています。

予想はスポニチAI競馬予想SIVAを参考にしています。

『アベノミクスが変えた日本経済』

私は最近、安倍前首相が推進した経済政策「アベノミクス」を自分なりに調べています。

そんな調べものの中から、書籍を一冊紹介します。

『アベノミクスが変えた日本経済』(野口旭、ちくま新書)

同書は著者である経済学者の野口氏が、アベノミクスを総覧的にまとめて解説したものです。

事実関係や経済学の知見からの基本データも押さえてあり、アベノミクスの全体像をつかむテキストとしては格好の書籍です。

例えば同書では、アベノミクスをこのようにまとめているくだりがあります。

『アベノミクスとは、1990年台から続いてきた日本の長期経済停滞を克服し、かつての力強かった日本経済を取り戻すために、まずは三本の矢である金融政策、財政政策、成長戦略を総動員してデフレ脱却を実現させようとした政策戦略であった。』

『第二次安倍政権の特異性は、デフレ脱却を政権における最優先の政策課題として位置付けた点にあった。』

野口氏は本人が書籍の中で触れているように、アベノミクスの初期に理論体系を担った浜田宏一氏の弟子筋にあたり、その意味でアベノミクスに対しても肯定的なスタンスです。

そうした点を考慮しつつも、同書はアベノミクスの硬派な入門編として得るところが多いです。

BNTX、MRNAで失敗した投資家に勧めたい一冊

新型コロナウイルスのワクチンを開発しているバイオンテック(BNTX)とモデルナ(MRNA)が、米国でワクチン承認の見込みが高まり、株価が堅調に推移しています。

一寸先は闇という側面のあるバイオ株だけに、売買で失敗した(している)という投資家の方もいるのではないでしょうか。

そんな投資家の方に私がお勧めしたい一冊が、ナシーム・ニコラス・タレブの「まぐれ」(ダイヤモンド社) です。

投資の世界では名著の一つとされており、鬼才の経済学者でトレーダーでもある作者が投資とは何かを語っています。

タレブは本書の中で「投資の勝ち負けのほとんどはまぐれだ」と指摘しています。

身もフタもない主張ですが、投資の本質をズバリと突いています。本書を通して読むと、そのことがおぼろげながらも理解できます。

いま起こっている新型コロナのワクチン開発を巡るBNTXとMRNAの株価の値動きは、「まぐれ」のケーススタディーともいえるような状況です。

私自身はBNTXの売買で利益確定をすることができましたが、それが自分の実力ではなく偶然に大きく依存しており、まったく逆の結果が出てもおかしくなかったということを本書の読書を通じて実感しています。

「勝って驕らず、負けて腐らず」ではないですが、BNTXとMRNAの売買で痛い目を見た投資家こそ、「まぐれ」を読んで得られることが多いだろうと思います。

お金を儲けた・損したというヒリヒリする体感を投資の名著の読書経験と結びつけることができれば、投資家として今よりもスキルアップできるはずです。

マンガーは韓国をどう見ているか

先日に投稿した「マンガーの投資術」(日経BP社)の再読の感想からもう一つ。

同書はウォーレン・バフェット氏のパートナーとしてバークシャー・ハサウェイを率いるチャーリー・マンガー氏の箴言集です。

マンガー氏が韓国について言及したところがあったので、引用します。

『韓国人は何もないところから自動車産業を立ち上げた。10年以上に渡り、残業手当も受け取らずに週84時間働き続けた。子どもたちも教育熱心な母親のもとで勉学に励み、小学校から家に戻るとすぐに家庭教師について4時間みっちり補習するという日々を送ってきた。このような人々に追い抜かれたからといって驚いているのは愚か者だけだ。』(P124)

「勤勉をもって財を成す」で世界一の投資企業をつくりあげたマンガー氏は、韓国をこう評しています。同書は箴言集ですが、ほかに米国以外の外国のことに言及したものはありません。

私たちの隣国の本質や実相は何なのか。韓国や日韓関係のニュースに接するたびに、私はマンガー氏のこの言葉を思い出すようにしています。

『「マンガーの投資術」でいま目を引いた箴言』もどうぞ。

「マンガーの投資術」でいま目を引いた箴言

先日、「マンガーの投資術」(日経BP社)を久しぶりに再読しました。

同書はウォーレン・バフェット氏のパートナーとしてバークシャー・ハサウェイを率いるチャーリー・マンガー氏の箴言集です。

ここ最近の日本の株式市場を見ているからか、今回の再読ではこの箴言が目に留まりました。

『待つことは、投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない。』

(P63)

この箴言がいまの日本の株式市場の行く末を示唆するかは神のみぞ知るですが…

私自身にとっては、この言葉が今回の読書で印象に強く残ったという事実を大切にしたいと思います。