ウクライナ情勢は懸念材料が山積

ロシアがウクライナに侵攻している戦争が、世界の株式市場に悪影響を及ぼしています。

欧米各国の市場はもちろん、国内もきのう8日に日経平均株価が1年4か月ぶりの安値をつけました。

ウクライナ情勢はざっと並べてみても、世界に対して多くの懸念材料を投げかけています。

・欧米諸国が課したロシアに対する非常に厳しい経済制裁

・ロシアの原油、天然ガスが禁輸になるかもしれないエネルギー問題

・ウクライナの小麦が輸出できなくなるかもしれない穀物問題

・貿易・物流網の世界的な混乱や停滞

現時点でこの戦争の落としどころは見えておらず、これらの懸念材料はますます悪影響を増幅させていくおそれもあります。

現状では株やコモディティの売買をしても、焼け石に水という状況ではないか…と見ています。

日経平均株価が1年4か月ぶり安値

本日はイーレックスが+36円の1908円、ミズホメディーが-70円の1806円、静岡銀行が-12円の800円、タナベ経営が±0円の643円、サイゼリヤが-113円の2698円でした。

日経平均株価は続落して−1.71%の2万4790円95銭で、約1年4カ月ぶりの安値をつけました。

2万5000円を割り込んだことで、投資家心理も一段と冷え込む展開になるかもしれません。

そんな中、イーレックスはきのう、本日と逆行高になっています。

SMBC日興証券が相場操縦の不正

SMBC日興証券の幹部4人が先日、相場を不正操縦した疑いで逮捕されました。

ある大株主から引き受けたブロックオファーに関連して、同社が組織ぐるみで不祥事に手を染めたとみられています。

ブロックオファーとは、大量の株式の売却注文を市場時間外で、相対取引でさばいていく取引方法です。

同証券は打診のあった大株主から確実に注文を取るため、市場での対象銘柄の株価を高値に保ちたかったという狙いがあったと思われます。

証券会社はこうした不正ができないよう、営業部門と非公開情報を扱う引受部門の情報を遮断することが一般的です。

2部門間の情報遮断はチャイナウォールと呼ばれております。

今回の逮捕劇は、このガバナンスがきかなかったことを示す教科書的な事例ともいえそうです。

日本市場は昨年来安値に

本日はイーレックスが+27円の1872円、ミズホメディーが-25円の1876円、静岡銀行が-4円の812円、タナベ経営が-7円の643円、サイゼリヤが-17円の2811円でした。

本日、日経平均株価は−2.94%の2万5221円41銭。ロシアが侵攻するウクライナ情勢のリスクが嫌気されて、2月24日につけた昨年来安値の2万5970円82銭を割り込みました。

ロシアとウクライナの戦争の行方は依然見通せず、さらなる下落も警戒しなくてはいけなさそうです。

ロシアが原発攻撃で日本市場も下落

本日はイーレックスが-31円の1845円、ミズホメディーが-22円の1901円、静岡銀行が-16円の816円、タナベ経営が+2円の650円、サイゼリヤが-46円の2828円でした。

本日は午前中、ロシア軍がウクライナにある原発を攻撃したという報道があり、日経平均株価が一時急落しました。

終値は−2.23%の2万5985円47銭。ウクライナでは最も恐れていた放射能漏れは確認されていないようですが、今後もロシアが仕掛けた戦争ではどんな不測の事態が起こるか分かりません。

ロシアの格付けがジャンク級に転落

大手格付け会社のフィッチ・レーティングスとムーディーズが2日、ロシアの格付けを6段階引き下げてジャンク級(投機的)にしました。

ロイター通信の記事はこちら

ロシアがウクライナに侵攻している戦争で、欧米諸国が非常に厳しい経済制裁を課すことを受けての格付け変更です。

ロシアは既に既発国債のクーポン利払い停止を決めるなど、このままいけばデフォルト不可避の展開となっています。

ロシアへの投資で大底を探る投資家もいるかと思いますが、今は底無しの転落真っ最中といったところではないでしょうか。

ロシアの戦争に引き続き警戒モード

本日はイーレックスが-74円の1876円、ミズホメディーが-22円の1923円、静岡銀行が+26円の832円、タナベ経営が+5円の648円、サイゼリヤが-38円の2874円でした。

私は最近、ロシアがウクライナに侵攻している戦争について、一般紙の記事を読み込んでいます。

日本市場の株価の動きはかの地で戦争をしていることなど忘れてしまいそうな具合ですが、個人的には引き続き強い警戒モードです。

ロシアの戦争による経済的混乱は始まったばかり

ロシアがウクライナに侵攻している戦争が、ロシアに経済制裁という形で跳ね返ってきています。

SWIFTから排除されたことを引き金に、ロシア国内はこれから大きな大打撃を被ることになりそうです。

当然、そのショックは様々な形で欧米諸国、ひいては世界中に伝播していきます。

個別の事象ではこれから何が起こるのかを予測できるかもしれませんが、それらの複合的な結果がどうなっていくのかを見通すことは誰にもできないのではないでしょうか。

いまはトレーディングの機会を探すのではなく、嵐に頭を低くしてやり過ごすことを優先する局面なのではないかと思っています。

保有銘柄は軒並み下落

本日はイーレックスが-13円の1950円、ミズホメディーが-66円の1945円、静岡銀行が-30円の806円、タナベ経営が-8円の643円、サイゼリヤが-20円の2912円でした。

きのう1日から一転して、保有銘柄は軒並み下落する冴えない展開となりました。

ロシアがウクライナに侵攻している戦争の成り行きもまだまだ予断を許さず、明日以降も先行き不透明です。