私は新型コロナウイルスのワクチンを開発するバイオンテック(BNTX)とモデルナ(MRNA)を7月に購入して、今月までにすべて売却しました。
両銘柄の売買履歴と損益をまとめて、振り返ってみます。
☆BNTXとMRNAの売買履歴
7/1 BNTX 買 @70.86 20株 1424.51$
7/14 BNTX 買 @83.64 70株 5876.8$
7/15 BNTX 買 @81.65 60株 4921.0$
7/22 MRNA 買 @79.77 50株 4008.14$
7/27 BNTX 売 @87.50 150株 1,427,269円 -3,973円
7/28 BNTX 買 @88.78 144株 12784.32$
11/12 MRNA 売 @83.0 50株 433,343円 -1,263円
11/13 BNTX 売 @109.0 109株 1,190,461円 +189931円
12/14 BNTX 売 @126.86 35株 457,863円 +135,057円
合計損益 +319,752円
MRNAは為替差損益の認識時点の関係で損失計上。実質的には約1万3000円のプラス。
売買履歴を振り返ってのポイントは以下の通りです。
①MRNAは大きな利益を確定できず
両銘柄の第3臨床試験の結果公表を目前に控えた11月中旬に、「結果がダメだった場合のリスク」はBNTXだけに留めようと決めたため、MRNAを手放しました。
その後、MRNAは大きく値上がりしました。結果的に機会損失しています。
②BNTXは7月下旬に一度売却→買い直し
BNTXは7月下旬、米国のワープスピード計画による大量のワクチン購入が決定し、一時@105ドル近辺まで急上昇。その後、ズルズルと後退する時期がありました。
私はこの時期に損切り下限の@88ドルに引っかかり、いったん全150株を売却しました。
直後に値下がりが止まったため、ほぼ同量の144株を買いなおしました。
こちらも結果的に往復の手数料を支払い、若干の損を出しています。
③8-10月は含み損で保有
両銘柄とも8-10月は含み損で保有し続けました。最大で-20%くらいの含み損になりましたが、自分の取るリスクとしては許容範囲内だったのでギブアップには至りませんでした。
④BNTXは2回に分けて売却
BNTXは11月下旬、米国の医薬食品局(FDA)の緊急使用許可が下りる公算が高まったところで、保有数のほぼ3/4にあたる109株を売却しました。
これは投資したお金のほぼ大部分を回収するための判断でした。
残り1/4にあたる35株はFDAの緊急使用許可が正式に下りた直後、すべて売却しました。
☆売買を振り返って
製薬系のベンチャー企業の投資は極めてハイリスク・ハイリターンです。
開発している医薬品に効果がないことが分かった場合、株式は最悪で紙くずになるリスクがあります。
私はこのリスクだけは避ける売買を徹底しました。
BNTX、MRNAとも、最初に買った株式を12月までずっと保有していれば、大きな利益確定を出せました。また、私が売買した期間では、8-10月が一番の買いどきでした。
ただ、それはいま振り返って初めて分かる結果論です。
両銘柄とも7月に購入してからドタバタと売買を繰り返したりもしましたが、最終的にそれなりの利益を確定できました。
今回の売買に関しては、おおむね私が描いていた投資方針に沿って売り抜けられたので、満足しています。