3月にコロナショックで株式市場が暴落したとき、「JRグループはいつか値が戻るから買いだ」という個人投資家のアイデアがネット上で散見されました。
そのときは自分も「なるほど!」と大いにうなずいたのですが、約4カ月たった今は違う見立てを持つようになってきました。
新型コロナウイルスの感染予防で日常生活が様変わりして、例えばJRグループにも以下のような影響が出ている(もしくはこれから出てくる)はずです。
・リモートワークが普及し、通勤の定期券の購入額が減少する
・出張が激減し、新幹線の売上が減少する
・ホテルや賃貸ビルの不動産業が減収する
こうした状況が普通になると、JRグループの株価も当然、水準が訂正されるはずです。
「コロナ前とコロナ後では、企業の経済活動の常識もガラリと変わる」。こうした事実を考察するとき、JRグループは格好のケーススタディーとなるような気がします。