2023年のヒット予測を読み解くキーワードは「タイパ」(タイムパフォーマンス)だと、テレビの情報番組で紹介されていました。
時間効率を追い求めるのは普遍的なことだと思いますが、ことさら「タイパ」という略語をもってトレンドのようになってきているのはなぜでしょうか。
私はこの言葉の発生源が若者たちからだというところに注目しています。
当たり前のことですが、労働者が獲得できる給与は、
時給×労働時間
です。
昨今の物価高や賃金動向を見ていると、これから一部の大企業などを除いては、時給が大幅にアップすることはないだろう…というのが世の中の大体の気分だと思います。
そうすると、給与を増やすには労働時間を増やしていくしかありません。
個人が可処分できる時間の効率をどう最大化させるべきか…という若者の焦燥感のようなものを、私は「タイパ」という言葉に感じ取っています。