円安がどんどん進んでいて、きのう28日は為替が20年ぶりに1ドル130円台を突破しました。
昨日は日銀が金融政策決定会合をして、国債を金利0.25%で無制限に買い入れる指値オペを原則毎営業日に実施するという方針を打ち出しました。
今年になってからの日銀の指値オペ実施の推移を振り返ってみましょう。
・3/28 初の指値オペを実施
・3/29-31 初の連続指値オペを実施
・4/21-26 6日間の連続指値オペを実施
・4/28 原則毎営業日の指値オペをする方針を打ち出す
一連の流れから漂ってくるのは、日銀が手詰まりに陥りつつあるという閉塞感です。
日銀は保有する大量の国債の簿価切り下げを避けるため、金利上昇を容認できません。
指値オペで指定する金利0.25%が、防衛ラインです。
中央銀行が発動する手段としては異例の指値オペが、この1カ月間で瞬く間に「1日間」から「毎営業日」にまでなりました。
乱暴な例えになるかもしれませんが、私には重症患者に投与する麻酔が常態化しつつあるように見えます。