日銀の指値オペについて

日銀は28日からきょう30日まで、3日間連続で国債の指値オペ(無制限買い入れ)を実施します。

買い入れ対象は金利0.25%の10年物で、金利をこの水準以下に留めるという狙いがあります。

おととい28日は645億円、きのう29日は5286億円の応札がありました。

この指値オペを受けて、29日には為替が1ドル125円台に達するなど急激に円安が進みました。

きょう30日の指値オペは予定通りですが、焦点はあす31日以降です。

市場の価格形成に委ねると、これから10年物の金利はどう動いていくか。

国債の金利が上昇すると債券価格が下落するため、日銀が保有する大量の国債は簿価が著しく下がります。

バランスシート上は日銀の破産もあり得るわけで、展開によっては中央銀行の国際的な信認が揺らぐようなことにもなりかねません。

安倍晋三前首相の政権時代は一蓮托生ともいえた黒田東彦総裁は、正念場に立ちつつあるように見えます。

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