先日、NHKで性的マイノリティーの人々の悩みを特集するドキュメンタリー番組を見ました。
その中で、「身体は女性だけど心は男性」の人々が、服装に悩んだり辛い思いをしているということを打ち明けていました。
当事者の一人が取材に答えていたのですが、その方はメンズスーツをショップに買い求めに行ったとき、店員から珍しがられたことが嫌だったと話していました。
それを見て私がふと思いついたのは、業績不振で一様に苦しむ大手の紳士服店が、こうした性的マイノリティーの方たちのために実験的に店舗展開をしてみてはどうかというアイデアでした。
店内の豊富な品揃えはそのままに、性的マイノリティーの人々の気持ちに共感し寄り添えるスタッフを配置すれば…という感じです。
性的マイノリティーの人々にとっては、もしかしたらそうした看板を掲げるお店をのぞくこと自体に困難や気おくれを感じるかもしれません。
ただ、アパレルは接客業としてのサービスも重要なので、売り手側はダメ元でトライしてみてもいいのではないでしょうか。
「服を選ぶお店をお客様にとって気持ち良い場所にする」というのは、企業努力でできることです。
紳士服店で日々奮闘されているスタッフさんたちの中には、性的マイノリティーの社会的な要請に十分に応えられる人材が必ずいると思います。