4月に実施される東京証券取引所の再編が、有用性のあるものかを懐疑的に見る記事が出ていました。
産経ニュースの記事はこちら
簡単に要約すると、
・最上位のプライムは約8割が現在の一部と同じ会社で、代わり映えしない
・暫定的にプライムに編入する企業に対しても、移行を促す期間設定が長い
・そもそも米国と比べて、最上位の編入条件が緩い
という論調です。
そもそも、なぜ東証を再編するのか?
それはプライムを「グローバル展開する企業向け」、次点のスタンダード市場を「国内で事業展開する企業向け」と位置付けていることから、「プライム企業に海外からの投資を呼び込みたい」という狙いがあるからでしょう。
その狙いを実現するためには、何よりもまず個別の企業がグローバルな競争環境で戦っていけるように事業の魅力を高めていくことが必要です。
東証再編に意味がないとは思いませんが、市場の区分変更によって海外の投資家に提供できる新たな価値や魅力に、そこまで期待をかけないほうがいい…というのが私の見方です。