SBIホールディングスが新生銀行に仕掛けている株式公開買付け(TOB)について、新生銀が買収対抗策として検討していたポイズンピルを断念しました。
実質的な債権者で20%の株式を保有する国が認めなかったためで、きょう25日に予定されていた臨時株主総会(ポイズンピルを認めてもらうため)も中止となりました。
ポイズンピルは現在の株式の価値を落とすため、公的資金の返済を求める国が反対するだろうことは予想通りでした。
それにしても、新生銀は国に水面下でポイズンピル発動の打診や根回しをしていなかったのでしょうか?
それくらいのごく当然レベルの調整や交渉を疎かにしていたのであれば、経営陣は能力を疑問視されても仕方ないと思います。
世論は「やっぱりSBIが買収した方が良いのでは」と見るはずで、新生銀にとっては重要な局面での大悪手になりました。