私は今年、ちょうど投資を始めて10年間が経ちました。
山あり谷ありの思い出もそれなりにあるので、投資遍歴を振り返ってみます。
☆東日本大震災で投資を始めた
2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。
それまで漠然と「貯金の一部でなにか投資をしてみようかな」と考えていた私は、震災をきっかけに実際に投資に踏み出しました。
お金が減るかもしれない投資を始めるのはとても勇気がいりました。
そんな初心者が最後に決意を固めたのは「震災で株式市場全体がいったん落ち込んでいるはずなので、いま投資をするのはわるいタイミングではないはずだ」という素人なりの根拠でした。
震災というできごとを自分の利得につなげて考えることには、迷いやためらいがありました。
その思いはいまでも消えておらず、心の隅に引っかかり続けています。
ただ、「自分の人生に必要なお金を用立てるのは、自分自身が背負わなくてはいけない責任」という思いが、震災にまつわる迷いやためらいを上回りました。
当時、自分がいつか投資で大金持ちになったら、東日本大震災の復興のために巨額の寄付をしようとほとんど自己弁護として決意していました。
10年経ったいまでも大金持ちにはなれておらず、巨額の寄付もできていません。
これからも巨万の富を得られるかは疑わしいので、復興募金は出せる金額で細々と続けています。