やはり投資は難しい-セブン銀行を例に-

セブンイレブンのATMの企業、セブン銀行(8410)がここ数日、年初来安値を更新しています。

この1年間でみても、最高値364円(19年12/17)が40%近く下落しています。

下落の要因は「新型コロナウイルス禍で外出控えが多くなり、ATMの使用回数が激減した」「スマホのキャッシュレス決済が普及し、相対的に競争力が落ちた」というあたりです。

しかし、これは今の安値に直面して、結果論的に指摘できることではないかと思います。少なくとも私はセブン銀行を1年前以前に保有していたら、今でも売却できずに持ち続けているかもなと感じます。

ほんの2、3年前まで、セブン銀行は優秀なビジネスモデルの典型としてマネー誌や経済関係の記事でもてはやされていました。

「コンビニにあるATM」「日々のオペレーションに人件費がかからない」「手数料は使用者ではなく、セブン銀行と提携する金融機関が負担する」など、実際にビジネスモデルは今でも変わらず優れていると思います。

私も同行は株価チェックのクリップボードに登録して、いつも買いどきを探っていました。

同行の今後の見通しですが、私は新型コロナ禍が終わった後も、キャッシュレス決済の普及に押されて成長曲線は描けないだろうと見ています。

「コンビニATMはキャッシュレス決済に勝てない」。一見当たり前のように聞こえる論評ですが、繰り返しになりますが、実際に株式を保有していたりその流れの渦中にいれば、容易にたどり着ける答えではありません。

かつて自分が狙っていた銘柄の低迷を目の当たりにして、やはり投資は難しいと実感しています。

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