【画像】京阪神ビからきたハガキ
私は長期保有目的で京阪神ビルディング(8818)を200株保有しているのですが、同社から先日、現在行われているTOBに応募しないよう依頼する株主向けのハガキがきました。
このTOBは旧村上ファンの流れを汲むストラテジックキャピタルが11月5日に開始したものでです。
京阪神ビは株主向けに宛てたハガキで、
「事前に当社に対して具体的な条件等を通知することもなく、突如強行されたもの」
「今般のTOBの実質的な目的は、短期的な利益を追求した施策の実現です」
など、痛烈にストラテジックキャピタルを批判しています。
旧村上ファンドを率いていた村上世彰氏は大阪出身で、関西の経済を良くしたいという使命感を持って行動していたことを著書「生涯投資家」などで明かしています。
たとえば旧村上ファンドの代表的な投資の一つは、阪急・阪神の両電鉄企業の経営統合に結実したりしています。
ストラテジックキャピタルにいまの村上氏がどれほど影響力を持っているか分かりませんが、京阪神ビルディングがTOBの対象になったことはそうした流れがあるのだと思います。
今回のTOBが京阪神ビルディングが主張するような性質を帯びているのかどうか、私は判断がつきかねます。TOBで提示された公開買付価格を見ながら、それぞれの株主が継続保有か売却かの判断をすればいいのではないでしょうか。
追記
村上世彰氏のことを知る上で、「生涯投資家」は必読の一冊です。
村上氏には世間一般的には「ハゲタカファンドの親玉」や「金の亡者」といったネガティブなイメージがありますが、私はこの本を読んで、少なくともそうした印象はなくなりました。
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