本稿では暗号資産のビットコイン(BTC)の保有量最大化を推進するメタプラネットについて、自分なりに株価を計っています。
前回は「メタプラネット株は目下(※)、BTC保有量の時価価値に対して約4倍高い価格で取引されている」ことを確認しました。
※6月11日の株価1494円で算出
今回は、この4倍の価格差にどんな理由をつければいいかを考えます。
例えば「BTCは誰にでも買えるものではない」ということがあれば、メタプラネット社の「4倍高い株価」は十分に正当化できそうです。
「自分が買えないBTCを、メタプラネットの株式を買うことで間接的に保有できる」からです。
メタプラネットは「BTCを取引できる貴重な企業」として、企業価値が生まれます。
…ですが、もちろんこれはあり得ません。
なぜなら、BTCは周知の通り、誰でも簡単に買えるからです。
例えばビットフライヤーに個人で取引口座を開設すれば、BTCは1円から購入可能です。
すると、
「BTCに投資したければ、メタプラネットの割高な株じゃなく、BTCを直接買えばいいんじゃね?」という発想に至ります。
ほかにメタプラネットの「4倍高い株価」を正当化する根拠はないか?
次は暗号資産への投資でよく議論になる「含み益に対して、売却したときの税制」を確認したいと思います。(続く)