3月25日、イーレックス(9517)が22年3月期の通期業績予想を上方修正しました。
売上高は158500百万円→220000百万円(+38.8%)、EPSは110.23円→134.60円(+22.1%)に上方修正しました。
増配も発表して、期末の一括配当で20円→22円(+2円)となりました。
この発表を好感して、株価は4月になっても上昇基調になっています。
同社の発表資料を読むと「電力デリバティブ取引の活用による電力調達コストの低減が見込まれる」との一文が目を引きました。
折しも国内外では、原油価格の高騰とウクライナ情勢のあおりを受けて、電力調達価格が上昇しています。
新電力会社が相次いで事業停止に追い込まれている中で、イーレックスは好対照な存在として投資を呼び込んでいるのでは…と見ています。
中期的な見通しに立つと、電力デリバティブ取引によるアドバンテージは必ずどこかの時期で剥落していきます。
いまの株価上昇もずっと右肩上がりというわけではなく、落ち着くタイミングが出てきそうです。