トヨタ自動車がきのう14日、電気自動車(EV)の世界販売見通しを上方修正し、30年までに350万台まで増やすと発表しました。
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世界的な地球温暖化対策・二酸化炭素排出の抑制の流れで、欧州を中心に自動車のEVシフトが急速に進もうとしています。
トヨタはハイブリッド車(HV)を経営戦略の主軸に据えているので、このままでは世界の競争についていけなくなるのでは…という見方が、識者などから出ています。
個人的には、そんなことはないだろうと見ています。
まず、HVとEVでは、技術的にはEVを生産する方が簡単です。
トヨタはEVをつくろうと思えばつくれるし、量産体制も敷ける確固とした技術基盤があります。
次に、自動車メーカーはクルマをつくることだけが企業の力ではありません。
サプライチェーン、品質保証、販売網、修理網、長年に渡って築き上げてきたブランドなどの総合力が、力の源泉となります。
EV生産で世界的な競争が起こっても、トヨタは確固とした総合力でライバルたちに互角以上に対峙できるはずです。
EVが世界の潮流になったとしても、きっとトヨタは困りません。
困るのはきっと、自動車製造業に従事する国内の人々なのだろう…というのが、私の予想図です。
暗い未来ですが…