新生銀行がきのう21日、SBIホールディングスによる株式公開買付け(TOB)に対して反対を正式表明しました。
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反対理由は「株主に不利益が生じるおそれがある」です。同時に示した譲歩案はSBIにとっては歩み寄れる内容ではなく、銀行を巡るTOBでは初の敵対的買収となることが確実になりました。
SBIが株式買付けを進めた場合、新生銀はポイズンピル(既存株主に新株予約権を無償で発行して、SBIの保有比率を下げる)で対抗するのでは…という観測も出ています。
SBIが回答を要求してから1カ月あまりが経ち、さらに回答期限を数日すぎて、新生銀はこのたびの反対表明となりました。
反対理由は目新しいものでもなく、市場関係者は新生銀の経営陣の鈍さをあらためて目の当たりにしたというような受け止めです。
私は両社の株式を保有しておりませんが、新生銀の株主にとってはSBIのTOBが成功した方が利益につながるのではないかと見えます。