日本のコロナワクチン接種率の進捗を考える

新型コロナウイルスの感染予防対策として、遅まきながらワクチンの接種が進み始めてきています。

「JX通信社/FASTALERT」の調査によると、5月23日時点での国内のワクチン接種状況は以下の通りです。

・累計接種人数 613万1651人

→そのうち2回接種を完了したのが264万6575人

日本の人口を1億2000万人とすると、2回接種を完了した人たちの割合は2.2%ということになります。

日ごとのこの数字の推移をみると、現在はおおよそ1日20~30万人(平日はそれなりに、土・日は減る)ペースで接種が増えていることが分かります。

ここからはざっくりした計算ですが、「1日30万人ペース」で国内人口の半分、おおよそ6000万回の接種(1回目の接種)が完了するのはどれくらい先になるかをはじき出します。

1日30万人ペースの接種というのは「1日30万回の接種がある」ということですので、

6000万回÷30万回/日=200日間

200日間は半年と1カ月弱です。5月下旬の今から見ると、現状のペースだと、

年末までには日本人の約半分は1回接種が完了する

という状況に至れそうです。

(1日30万回接種というのは、現時点では多めの見積りです。が、これからは自治体でも接種体制が整ってきたり政府主導の大規模接種会場が稼働するので、それなりに妥当な数字の置き方だと思います)

ワクチン接種が順調な米国など海外諸国を観察すると、人々が感染をそれほど恐れず外出できるようになるには「人口の約60%が接種を済ませた」くらいを必要とするみたいです。

こうしてみると、日本は年末の時点で人口の約50%の接種率(しかもほとんどが1回接種)に留まるので、

今年いっぱいは外出自粛ムードが続きそう

という見立てができると思います。

というわけで、消費の出戻りを期待しての投資は、まだしばらく様子見しても良さそうです。

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