先週11日、ネットマーケティング(6175)の21年6月期・第1四半期の決算が発表されました。
EPSが10.00円、売上高が3447百万円、売上高成長率は前期比で-19.0%でした。
同社の通期の売上高15500百万円(前期比+7.9%)というガイダンスは変更なしでした。
メディア事業に区分している婚活マッチングサービス「Omiai」の売上高は、第1四半期は1143百万円で、前期比−7.6%でした。
四半期ベースで前期比マイナスとなるのは2期連続でした。前四半期(20年6月期4Q)からはプラスに転じており、減収は3期連続でストップしました。
翌12日以降、株価は上昇しています。投資家は今回の決算短信をポジティブに評価しているようです。
今回の決算短信をどう評価するべきか?
私はとりあえず継続保有して、次の第2四半期の決算を見ることにしました。
私は同社に関して、Omiaiを成長のエンジンと見なしています。株式を保有するか売却するかについては、メディア事業(Omiai)の売上高の成長を最も重要視しています。
Omiaiの売上高についてはこの第1四半期で「前年の四半期比でマイナス」「前四半期比では減収が止まり、プラスに転じた」と2つの方向性を確認しました。
Omiaiは前年の20年期、第1四半期からずっと減収となっていました。この理由については、
①
競争環境が激化し、Omiaiが劣勢になりつつある
②
新型コロナウイルスの感染が拡大し、婚活マッチングサービス市場自体が一時的に縮小した
のどちらかだと考えています。
Omiaiは男性会員が3980円/月を基本とするストックビジネスなので、前期比で減収は容認できません。
第2四半期のメディア事業の売上高を見れば、上記の①と②のどちらが減収の理由(だった)のかはある程度見えてくると思います。
継続保有か売却化は、その時にまた判断しようと思います。
参考:ネットマーケティングの決算短信資料はこちら